10.26事件関連人物/金桂元大統領府秘書室長、金正燮中央情報部次長補 |
金桂元 김계원(キム・ケウォン、キムゲウォン) 生年:1923年6月28日〜 ![]() ![]() 大統領府秘書室長。事件当時56歳。朴正煕大統領暗殺現場を目撃し、生き残った一人。 慶尚北道豊基出身。軍出身で、政治も経済も分からない人間であったが、朴正煕からは「ただ傍にいて話相手になってくれれば良い」という理由で秘書室長に任命された。前任の金正濂が経済の専門家だっただけに、秘書室長として大統領を補佐するには心もとない面があった。また、事件当時、恐ろしくなって現場から逃げ出してしまったために、再現モノではヘタレポジションを負わされる事が多い。 陸軍大学の総長時代に、副総長をしていた金載圭と親交があった。飲酒運転で交通事故を起こし、瀕死の重傷を負った金載圭を救った経緯から、以降彼からは非常に慕われ、家族ぐるみの付き合いをするようになった。 秘書室長に就任する前は台湾大使を務めていたが、金桂元が帰国できるように便宜を図ってくれたのは金載圭だという。 陸軍参謀総長、中央情報部部長など、コワモテなポストを歴任しているが、至って穏和な人物である。金載圭は彼にとって、人生を狂わせた――いわば恩を仇で返したような人物であるが、その金載圭の事を恨む様子も見せていない。 釈放された後も、風評被害から逃れられず、年金も支給されないなど、苦難続きである。 |
金正燮 김정섭 (キム・チョンソプ、キムジョンソプ) 中央情報部次長補。事件当時、金載圭部長が呼び出した鄭昇和陸軍参謀総長の接待係を部長の代わりに務めていた。暗殺事件直後、金載圭や鄭昇和らと共に車に乗り込んで陸軍本部バンカーへ移動した。 |
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