10.26事件関連人物/朴善浩儀典課長、朴興柱大領 |
朴善浩 박선호(パク・ソノ) ![]() 情報部儀典課長。当時45歳。 映画「ユゴ 大統領有故」のチュ課長のモデルとなった人物。映画内では、チュ課長はミン大佐の後輩格のように描かれているが、実際には朴善浩の方が朴興柱よりも年齢も地位も上である。 中学生時代に、当時教師として勤めていた金載圭と知り合う。海兵隊に勤務した後、金載圭との縁故で情報部に就職する。密輸事件関連で一度情報部をクビになるが、金載圭の支援によって、建設会社に勤務し再び情報部に復帰する。 朴興柱同様に、金載圭に対する忠誠心を最期まで崩さなかった。逮捕されて後、朴善浩が金載圭に対して発した唯一の不満は、「事件直後、部長が自分ではなく朴興柱を連れて行った」事だけだったという。これは、金載圭が情報部ではなく陸軍本部に行ってしまった事で、クーデターとしては失敗の末路を決定づけたため。「自分が一緒だったら部長を情報部に連れて行った」という趣旨だったらしい。 クリスチャンだったため、大統領に女をあてがう仕事を嫌がっていた。「大統領の女性関係」という重大な機密を知る立場にあったが、公判では度々、金載圭から口止めを受けていた。 映画ではガムを噛むなど、擦れた態度を見せているが、実物は紳士的であったという。絞首刑。 |
朴興柱 박흥주(パク・フンジュ、パックンジュ) ![]() 金載圭の専属秘書官。当時40歳。 現役軍人(陸軍)だったため、ただ一人単審で銃殺刑に処される。 金載圭が第6師団長だった時に見い出され、以降彼の専属副官となる(途中、異動のため離脱あり)。 時の権力者の側近だったにも関わらず、貧困街でとんでもないあばら家に住んでいた。 慎ましく清廉な人物で、金載圭の部下の中で最も知性があったという評価もある。 金載圭に対して最期まで忠実であり、獄中から家族に送った手紙の中でも「父さんは恥ずかしい事はしていない」と書き遺している。 職業病とも言える水虫に悩まされていた。 |
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