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◆MBC6.25特集劇「右手と左手」、10.26を扱う 79年10月26日、宮井洞安家で鳴り響いた銃声。歴史の主役だった朴正熙大統領と金載圭中央情報部長、車智K警護室長、そして…。 MBCが、権力核心部の熾烈な葛藤の後ろで、表に立つ事なく歴史の露と消えた人物に照明を当てた「右手と左手(仮題)」を6.25特集劇で放送する。 主人公・ドゥホ(崔ジェソン)とジェス(チャン・ドンジク)は、それぞれ、当時の中央情報部と警護室の中堅幹部をモデルにした架空の人物だ。題目が示すように、右手と左手のように永遠の競争関係にある人々の人生に、紆余曲折の多い我々の現代史の主要場面が重なる。彼らは竹馬の友だが、生存と組織の論理によって10.26現場で互いに銃口を向け合う。 なぜ6.25特集劇に10.26なのか。 企画を引き受けたキム・ソンス責任プロデューサーは、「ドゥホは父親世代のイデオロギーと自分を育ててくれた権力(金載圭)の強要によって、死刑囚として最期を迎える人物。これを通じて、6.25と10.26は我々の現代史の繰り返された悲劇である事を描きたかった」と明らかにした。 舞台設定と二人の主人公のキャラクターは非常に象徴的だ。 ドゥホとジェスの故郷は朴大統領の故郷である慶尚北道善山。6.26の時、パルチザンだったドゥホの父親は、討伐軍だったジェスの父親に殺される。ジェスは陸軍士官学校に入学して、エリートコースを歩むが、ドゥホは身分照会で落ち、陰となった人生を転々とし、金載圭に見出されて中情に入って行く。 5.16軍事クーデターと10.26など歴史的場面がドラマの中に再現される。しかし、既存のドラマと違い、ドゥホとジェスの視点と葛藤にアングルが集中されるのが特徴だ。制作陣は、MBC「第4共和国」やSBS「コリアゲート」などの政治ドラマなどが当事者や遺族の抗議に苦しんだ事を勘案して、ドゥホとジェスはドラマのために創り上げた人物である事をハッキリと打ち出すつもりだ。MBC「第4共和国」で朴大統領を演じた李チャンファンが同役を引き受け、朴根Nと金ジンテがそれぞれ金載圭と車智K役として登場する。MBC「ベスト劇場・初恋」などを監督したハニ演出、新人・李クァンジェ脚本。80分もので25日夜10時放送予定。 [東亜日報 1999年6月8日/キム・ガプシク記者]
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