「その時、その人」がCDで再発
◆宮井洞の晩餐で歌われた「その時、その人」

 10.26事件当時、宮井洞の晩餐で歌われたとされている沈守峰のヒット曲「その時、その人」は後々まで話題をさらった。林常樹(イム・サンス)監督による、10.26を題材にした映画「その時、その人々/그 때 그 사람들(邦題:朴大統領暗殺)」のタイトルの元ネタでもある。


沈守峰のベスト・アルバム
「沈守峰Original Golden Best」
1997年製作


◆「その時、その人」日本語訳



 作詞・作曲:シム・ミンギョン

 雨が降ったら思い出す その人  いつも言葉が無かった その人
 愛の苦しみをひっそりと隠して去った人  忘れられなくて泣いた その人
 ある日 車の中で 私に尋ねた 世界で一番悲しいものは何かと
 愛より悲しいものは 情けだと 首をうなだれた その時 その人
 寂しい病室でギターを弾いて慰めて 親しかった愛した一人
 元気だよと ただの一言も無くて 今は何処かで幸せなのか
 思いがけなく一度くらいは考えてくれるのだろうか
 今でも会いたい その時 その人
 淋しい私の胸の中にこっそり出てきて いつでもかばってくれた情け深い人
 だから憎んでも憎みきれず また思い出すこともできなくて
 何気なく愛というものだとわかったの 今も会いたい その時 その人
 今は忘れなければ その時 その人 今は忘れなければ その時 その人



◆「その時、その人」替え歌ヴァージョン

 朝日新聞社と共に“反朴キャンペーン”で知られていた岩波書店が、70〜80年代長期に渡って月刊誌「世界」に連載していた「韓国からの通信」。ここで、嘘か真か、当時の学生達がもじって作ったと言われる「その時、その人」の替え歌版が紹介された。


 維新といえば、思い出すその人
 緊急措置好んでたその人
 学生と民主人士拘束し
 民主主義を踏みにじったその時、その人
 そのある日、宮井洞で撃たれたよ
 この世でもっとも信じてた載圭に
 私は大したことないとおっしゃりながら
 頭を落としたその時、その人

 一度だけだといっては、やってまたやって
 偉大な領導者と錯覚したその時、その人
 さよならの一言さえなく
 いまは銅雀洞でしあわせか
 ときには一度ぐらい思いだそうよ
 その度ごと歯ぎしりさせるその時、その人

 繁栄の八〇年代と詐欺をし
 いつも総力安保と恐喝してた人
 死んだからといって、すべてが終わったろうか
 槿惠と志晩にはすまないけれど
 いまは忘れねばならないその時、その人


 当時は、こんな替え歌が歌われていたのだという。しかし「韓国からの通信」に載っていたものなので、真実かどうかは判らない。
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